不動産管理会社はクレームを処理する義務がある
不動産管理会社は、アパートやマンションの所有者であるオーナー様から管理を任されており、管理料を取っています。当然「管理委託契約書」を双方で交わしています。主な内容としては、入退去時の契約付随業務、賃料滞納時の督促や、隣接住戸のクレーム対応など、多岐にわたります。
従って、入居者からのクレームについては不動産管理会社は迅速に対応し、解決させる義務があります。また、入居者と交わされた賃貸借契約書の中には、近隣に迷惑になるような騒音を出すことを禁止することを明記しています。
分譲タイプの賃貸マンションの管理会社は要注意
但し、注意しておくべき物件があります。これは私も入居者として困ったことがありました。それは「分譲タイプの賃貸マンション」です。この物件は、投資用のワンルームマンションを不動産会社が販売したもので、仕様については比較的良いものが使われています。
この投資用ワンルームマンションを購入した人が、他人に貸し出した物件ですが、管理会社をどこに頼むかについては、マンションの所有者の自由です。
つまり、一棟の分譲タイプの賃貸マンションというのは、各部屋の管理会社は必ずしも同一ではなく、バラバラだということです。
その分譲タイプの賃貸マンションで、隣の住人による騒音に悩まされたことがありました。管理会社に問い合わせても、「隣の部屋は管理していないから対応できない」との回答でした。
マンションの1階の共用部分の掲示板あたりを見ると、そこには別の管理会社の連絡先が書いてあります。とりあえず対応できないかと思い連絡してみたところ、あくまでエントランスや外廊下などの共用部分だけを管理しているから、住戸内の管理やクレーム対応はできないとの回答でした。
ということは、自分が借りている部屋の管理会社を知っていても、隣部屋の管理会社は不明なわけです。当然、管理会社同士で繋がりなどはなく、管理会社同士が協力してクレーム対応などしません。従って、騒音などによるクレームが発生した場合には、相談する先が無いということになりますから、結局、入居者自身で解決することになります。
入居者同士で騒音問題を解決する行為は、言い方によっては後々遺恨を残しやすいので、なるべくしない方がいいと思います。ただ、隣人に対する接し方次第では丸く収まることもあるので、よく考えるべきだと思います。
これから分譲マンションタイプの賃貸に住もうと考えている人は、契約前に隣の部屋の管理会社が何処なのかを把握しておくことも必要です。
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