思いついたことを伝えたいブログ

2016/09/04

モーレツ社員という働き方に意味はあるのか

「モーレツ社員が否定される日本にしたい、世の中から非正規という言葉を一掃する、長時間労働を自慢する社会を変える」と安倍総理が言及しました。働く人々の考え方を中心にした改革を進めるため、政府は内閣官房に「働き方改革実現推進室」を設置しました。これによって、日本の労働社会は変わるのでしょうか。


モーレ社員と言えば、証券業界や金融業界を連想するのですが、もうずいぶん前にN証券の営業マンの事を書いた本を思い出しました。朝から夜まで大きな黒カバンを持ち歩き、暑い夏にはスーツの背中から湯気が昇るほど歩くのだそうです。







日本社会はなぜ長時間労働を自慢するのか


個人的に、中堅企業の営業職として働いていた経験を言いますと、とにかく朝から夜遅くまで仕事をしている人は、会社のために忠誠を尽くしており、責任感があるのだと社長や役員から評価されているようです。早い話が「会社のために頑張っている・・・」と。


さらに、会社の休日である日曜日に出社して、会社に対してパフォーマンスをする上司も居ましたし、この行動に付き合わされることもしばしばありました。本当に困ったもんです。



逆に、始業ギリギリに出社してくる社員は、「仕事に対して真剣ではないし、責任感が無い」と思われたりします。会社が決めた休日に休んだり、定時に出社、退社をしていると、「社会を舐めている、甘いぞ」と言われます。


会社の利益追求主義から逃れられない


長時間労働を強いられる原因は、何と言っても売上です。営業成績が芳しくないのに早く帰社することは出来ないし、完全週休2日制など言語道断だと言われます。つまり、日本社会には、長時間労働をしないと会社経営が成り立たないような、つまり簡単に売れないようなものを扱っているところも、かなりあるのです。



では、「そんな会社に勤めなければいい」と思われますが、転職市場では全ての転職先がヒット商品を扱っているわけではありませんし、当然、人気企業では応募者が殺到しますから、面接や筆記試験による選考と振い落しがあります。



モーレツに仕事をした時の経験は活かせなかった


ある程度、社会経験をしてきた人なら、誰しも会社のために「モーレツ」に働いた時期があったと思います。私の場合、そんな時期を経て会社のために尽くしても、その後に会社の売上げが低迷して事業を縮小せざるを得ませんでした。結局、モーレツに働いた頃の経験は、今の会社では、あまり活かされていないのです。


何をモーレツにするのか


今思うと、やり方の問題だと思いました。一日中、何をやるのか。朝から晩まで単純作業で終わるのか、職業によっていろいろとありますが、そこに知恵と工夫がないと、ノウハウが蓄積されないのです。そして、年齢を重ねていったときに、その人の評価に大きく差が出てくるのです。



非正規雇用の経験


近年、非正規雇用の問題が盛んに取り上げられています。私は何度かの転職の中で、一度だけ非正規(契約社員)として働いた事があります。一部上場の大手でしたが、新規事業として人材を募集していました。これまでの経験が活かせるし、頑張れば、正社員登用の道もあると思いましたので、中堅会社の社員を退職して転職しました。



転職してみて気付いたことがいろいろありました。新規事業というからには、責任者はその業界の人が居るのかと思いましたが、実際には本部で主導している人たちに、ノウハウを持つ業界経験者は居ませんでした。ほとんどの転職組が不満を漏らし、虚無感が続く中で成果だけは残したいと考えていたので、何とか格好だけは付けましたが、売上げ低迷が原因で、結局数年後にはその事業は無くなりました。



その後、その会社で正社員になる事などなく、雇用期間が終わりました。再雇用などありませんでした。この経験から、大手であっても非正規雇用の募集なら避けるべきだと思うようになりました。


長時間労働に見合う対価の支給は一部の会社だけ


長時間労働といっても、その対価としてそれなりの収入があれば、さほど苦にならないものですが、そんな会社ばかりではありませんので、転職時には給料や残業などの労働時間について、聞き取りをしっかりとしておくべきです。



その中で、会社の体質というのは重要な要素なので、転職時における企業研究というのは疎かにできません。



自分の趣味を生かしながら、長く勤められる会社が理想だと思います。







限られた時間で仕事を終わらせる


逆に考えれば、会社に長く居て、長く仕事をする人は、仕事をこなす能力が無いとも言えます。よく、「今日できる仕事を明日に延ばすな」と言いますが、これも方便ですから鵜呑みにしない方がいいと思います。翌日に延ばした方が良いことも多いのです。時間さえかければ誰でも出来るので、「限られた時間の中で成果を出す」ことこそが、本当の能力だと思います。


なぜモーレツになってしまうのか


営業職を経験すると、一寸先は「モーレツな労働」が待ち受けています。大手企業や中堅企業では特に出世競争が激しいため、モーレツにならざるを得ません。部下も見ていますし役員クラスも見ています。



しかし、出世と高給を意識しない人生設計ならば、少しは解放されるかも知れません。しかし、会社というところは、そう甘いところではありません。そう、左遷が待っていますし、さらには退職勧告をほのめかしたパワハラも待ち受けています。



こんな日本労働社会を劇的に変えるには、政府が強制的に民間労働市場に介入できる法律が必要だと思います。




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