週刊雑誌などで、すでにおよその場所が報道されていますね。その場所とは、港区六本木7丁目にある「マジェスタワー六本木」だと言われています。いわゆる「億ション」と呼ばれる高級マンションです。
分譲会社のホームページによると、この物件は2006年2月に建てられ、地上27階建、総戸数83戸です。現在は、その一部をリノベーションして再販売をかけているところです。部屋の専有面積は、67.17㎡(20.31坪)~118.90㎡(35.96坪)、1LDK~2LDKで、販売価格は12,530万円~34,300万円です。坪単価は616万円~953万円となります。
最寄駅は、都営大江戸線「六本木駅」や東京メトロ「六本木」駅から徒歩5、6分という至便な立地です。
そこで、この価格というのは、妥当なものなのか、検証してみたいと思います。
土地相場の計算
まず、土地の相場から計算します。
平成29年度の前面道路の路線価は、190万円/㎡ですから、坪単価628万円となります。用途地域は、近隣商業地域と第一種住居地域にまたがっていますが、この場合、2つの用途地域の比率が不明ですので、とりあえず容積率の高い商業系の用途地域に土地評価を合わせます。
すると、本物件の土地坪単価は、628万円×2=1,256万円となります。
つまりこの場所に、30坪の土地を購入するだけで、1,256万円×30坪=47,326万円かかることになります。
この土地の坪単価に、建物価格の坪単価を加算すれば、この立地で家を建てた場合の評価が出ます。
分かり易いように、一戸建てを建てた場合を考えてみたいと思います。
例えば、大手ハウスメーカー系の木造住宅ですと、概ね坪単価で70万円ですから、土地・建物の坪単価は、1,256万円+70万円=1,326万円となります。
「マジェスタワー六本木」の販売坪単価の上限が坪単価953万円ですから、分譲マンションとして購入したほうが、割安だと言えます。
ただし、長期的に考えた場合、分譲マンションの場合は、物件の購入代金の他に、管理費や修繕積立金などが必要ですから、総合的に考えた方が良いでしょう。
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