消臭費用を借主に請求していた
アパマン(APAMAN)では、借主と賃貸借契約を結ぶ際に、仲介手数料以外に「消臭・抗菌代」などをつけるよう、ノルマが課されているというのです。といっても専門業者が室内に入って作業をするわけではなく、店舗スタッフが消臭スプレーをやるのだそうです。そして、その費用としてスプレー缶1本につき、1万800円を請求します。例えば1Kの部屋なら2本が相場。しかも、本部から直営店に課されたノルマは「付帯率500%」で、相場が2本分の部屋なら10本分の値段をつけるように求められたようなものだとか。
もし本当に契約通りの本数で作業したら、床がベチャベチャになるし、そもそも匂いが消えている部屋もあるので、店舗に持ち帰るしかないそうでした。以前、働いていた店舗では300本近く溜まっていたとか。余っているのを本部社員に見つかると「ノルマはどうした」と怒られるから、定期的に近くの廃墟ビルの屋上で穴あけ作業をしていたそうです。
室内消臭は任意・自由であるべき
経験上、賃貸借契約を結ぶときに、室内消臭を希望するかどうか、聞かれたことがあります。金額については5千円から1万円程度でした。その時は、特に必要がなかったので断りました。余分なお金をかけたくなかったからです。借主の立場としては、室内消臭は、選択できることが当然なんです。それでは、契約時に「室内消臭・抗菌費用が必ず入っている」と言われたらどうしたら良いのでしょうか。
消臭費用が高いときは断って店舗を出る
消臭費用にもよりますが、1Rや1K、1DKの単身用賃貸マンションで、1万円とか2万円を請求されるようでしたら、その時は思い切って断りましょう。店員さんに、何カ所も案内してもらい、丁寧に物件を説明され、ようやく部屋を気に入って「お願いします」と決断。いざ契約時の費用を見たら、余計な費用がくっついていた・・・。断りにくいでしょうが、本当に納得できないなら断るべきです。人によっては、その時の余計な費用が1万円程度だったら「しょうがないな」と思いながら、了承して
契約する人も多いと思います。また、消臭程度でそんなに費用がかかるはずがないのに、とか、この費用で仲介業者は儲けているんだろうな、と思いつつも、もう部屋を決めたことだし、今断ってしまうのも面倒だ、と思って契約する人も多いと思います。
他店舗で同じ部屋を探してみる
もし、消臭費用を強制的に請求され、金額に納得できないようでしたら、断りましょう。そして、店舗を出ましょう。つまり、その不動産仲介業者には、もう頼まないということです。その場合は、他の不動産仲介業者で部屋を探してもらうことになります。では、他の不動産会社でも、気に入った同じ部屋を探してもらえるのでしょうか。
同じ部屋でも仲介業者が数社いる場合がある
Aという1Kの部屋を、その所有者である大屋さん(オーナー)が、入居者を募集する場合、特定の仲介業者(1社)だけに任せる場合と、不特定多数(数社)に任せる場合があります。もし、気に入った部屋が後者の場合、他の仲介業者で探してもらうことが可能です。そのときに、少しだけ注意しておいてほしいことがあります。もし、断った仲介業者が、その物件の管理をしていた場合は少し面倒になります。他の仲介業者で契約したことが分かってしまうからです。もしかしたら、何らかの余分な費用を請求されるかもしれません。
退去時の室内清掃費用でも儲ける
余分な費用といえば、退去の立ち合い時に清掃費用を徴収する不動産会社が多いことに気付くと思います。このときの清掃費用というのは、ハウスクリーニング程度のものですが、この事は契約時に取り交わす賃貸借契約書に書かれています。でも、その費用が1Rや1K程度の部屋で、2万円とか3万円を差し引くことがあります。どうみても高すぎます。退去の立ち合いの時というのは、それが終わればバッグなど手荷物だけを持ってこれから遠方に移動したりすることになりますから、早く終わらせたいという心理になります。そこで、2万、3万円を敷金から差し引かれることに文句を言って、立ち合いを長引かせるのも得策かどうか疑問です。
しかし、もし時間に余裕があれば、提示された金額に納得できなければ拒否することも方法です。その時に不動産会社の立会人が強気に攻めてくることも考えられますから、事前に公共団体などで退去清掃費用について聞いておくべきでしょう。それでも立ち合い場所で困ったら、その場でそこに電話を掛けてみるのも有効です。
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